長澤立子さん [出版]
「タチ」が死んだ。悲しい。じつに悲しい。みらいななさんも悲しんだ。
「タチ」とは長澤立子さんのこと。日本ユニ・エージェンシーの社長だった。ぼくとみらいななさんに「葉っぱのフレディ」を紹介してくれた大恩人である。もともとはシャーロット・ゾロトウさんとの仲立ちをしてくれていたが、フレディの他にも認知症の絵本「わたし大好き」や「あまつぶくん」(未刊)など、ぼくらの好みを知って、内容の濃い作品をいくつも紹介してくれた。
昨日(6月22日)告別式が戸田の葬祭場であった。聞けば、56歳の若さ。社長になって2年。これからという時に病魔にやられた。さぞかし無念だったろう。柩は花で埋めつくされ、200社以上の出版社の花が林立した。薄紫色で縁取られた遺影に童女のまなざしがあり、柩はたちまち花であふれ、若い女性たちのすすり泣きが絶え間なかった。出棺までは席を立つ人はいなかった。
この3、4年の間に、詩人の石垣りんさんや茨木のり子さん、川崎洋さんら一緒に歩いてきた人々に先立たれ、いままた「タチ」という子どもの本のよき道案内人を失くして、ぼくは途方にくれるばかりだ。合掌。
「タチ」とは長澤立子さんのこと。日本ユニ・エージェンシーの社長だった。ぼくとみらいななさんに「葉っぱのフレディ」を紹介してくれた大恩人である。もともとはシャーロット・ゾロトウさんとの仲立ちをしてくれていたが、フレディの他にも認知症の絵本「わたし大好き」や「あまつぶくん」(未刊)など、ぼくらの好みを知って、内容の濃い作品をいくつも紹介してくれた。
昨日(6月22日)告別式が戸田の葬祭場であった。聞けば、56歳の若さ。社長になって2年。これからという時に病魔にやられた。さぞかし無念だったろう。柩は花で埋めつくされ、200社以上の出版社の花が林立した。薄紫色で縁取られた遺影に童女のまなざしがあり、柩はたちまち花であふれ、若い女性たちのすすり泣きが絶え間なかった。出棺までは席を立つ人はいなかった。
この3、4年の間に、詩人の石垣りんさんや茨木のり子さん、川崎洋さんら一緒に歩いてきた人々に先立たれ、いままた「タチ」という子どもの本のよき道案内人を失くして、ぼくは途方にくれるばかりだ。合掌。
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