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“3人の”あべ弘士さん [日記]

6月半ばの週末、北海道の旭川市に行って、
ジュンク堂書店旭川店で、“3人の”あべ弘士さんに会いました。

その1。あべさんは、言わずと知れた動物の絵描きです。
うまい! あきれるほどうまい絵描きです。
でも、あべさんの絵には悲しみがあります。ゴリラの背中にも、ナマケモノの手にも。
みんな、この世界の一瞬を生きている悲しみが漂っています。
だから、あべさんの絵は何度も見たくなるのです。

その2。昔あべさんは、あの旭山動物園の飼育係をやっていました。
あべさんは動物が好き。動物もあべさんが好き。
なぜか。あべさんの体からは、オーラが出ているのです!
アルファ波がトプントプン出ているのです。
人間たちも、このアルファ波に惹き込まれて、飲み屋のオッサンもバーのマスターも、ぼくも…。
みんな、あべさんが大好きです。

その3。あべさんは「詩人である」ぞ!
『どうぶつえんガイド』(福音館書店)の横書きの文字を、タテ書きにして読んでみると――
あれれ、説明文だと思っていたのが、とてもきれいな動物讃歌の詩になっていました。
みなさんもぜひ試してみてください。

――というわけで、さる6月16日、
ジュンク堂書店旭川店ギャラリーでのあべさんとの対談は、
楽しくて楽しくて、あっという間に一時間が過ぎました。
そのあとは、もちろん一杯! 午前サマになりました。

※ジュンク堂書店旭川店1Fでは、童話屋詩文庫全点フェアを開催しています。

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シロクマ.JPG
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憲法本が、いそがしい! [出版]

参議院選挙が7月21日(日)と決まり、憲法改正がひとつの争点です。

童話屋が『日本国憲法』と『あたらしい憲法のはなし』を出したのは2001年、初版各10万冊。
これをわずか3ヶ月で完売し重版というエピソードがあります。
各300円という低価格で、各書店が競ってレジ横に並べてくれました。

『日本国憲法』は総ルビ、英文併記、新旧の教育基本法付です。
前安倍政権のときに改正された新教育基本法は、別刷で添付になっています。

『あたらしい憲法のはなし』は戦後すぐに当時の文部省が発行した、
中学一年用の社会科の教科書の復刻版です。
民主主義とは何か、個人の自由とは? 尊厳とは―と、
当時は耳新しかった用語が登場して、民主化への喜びが文章にあふれています。

さて童話屋は、護憲でも改憲でもありません、「読憲―よみ憲」です。
まずは日本国憲法をひもといて、自分ならどうするかを考えようという主張です。

一冊300円の価格は、現在も守っています。コーヒー一杯の値段です。
ルビ付きですから、ご家族のみなさんでどうぞ!


日本国憲法 (小さな学問の書 (1))

日本国憲法 (小さな学問の書 (1))

  • 作者: 童話屋編集部
  • 出版社/メーカー: 童話屋
  • 発売日: 2001/02
  • メディア: 文庫



あたらしい憲法のはなし (小さな学問の書 (2))

あたらしい憲法のはなし (小さな学問の書 (2))

  • 作者: 童話屋編集部
  • 出版社/メーカー: 童話屋
  • 発売日: 2001/02
  • メディア: 文庫



すごいぞ、今年の谷川俊太郎さん [日記]

今年の谷川さんは、新年早々から大当たり・千客万来!
5月までに新刊が12冊。流行作家もびっくりです。

1月---
 詞華集『ぼくは ぼく』(童話屋)
 詩集『自選 谷川俊太郎詩集』(岩波文庫)
 『写真』(晶文社)
 『散文』(晶文社)
2月---
 『すてきな曲芸師アンジェロ』(訳絵本、好学社)
 『おおきなひとみ』(芸術新聞社)
 『歌に恋して』(音楽之友社)
3月---
 『みならい騎士とブーツどろぼう』(訳絵本、好学社)
 『つなひき』(訳絵本、BL出版)
 『混声合唱とピアノのための 組曲 いのち』(音楽之友社)
4月---
 『せんはうたう』(ゆめある舎)
5月---
 詩集『ミライノコドモ』(岩波書店)

とくに1月に出た『自選 谷川俊太郎詩集』(岩波文庫)は、初版はたちまち売れて、
矢継ぎ早に2・3・4・5・6・7刷とつづき、5月までに計5万冊!とのこと。
この調子だとまちがいなく年内10万冊のベストセラーです。

それもそのはず、岩波文庫といえば従来、古典となった作者が取り上げられるもの。
これまで日本の詩人でいえば、三好達治さんまででした。
谷川さんは初めて同時代の詩人として殿堂入りしたわけです。

同じ1月に出た童話屋の『ぼくは ぼく』だって、負けてはいません。
重版も迎えることができました。
部数でいうと岩波文庫とは、横綱と十両の差ですが…。

---
ぼくは、谷川さんと、自選詩集の解説を書いた山田馨さんの対談会を、都内で3つ企画しました。
さる3月は銀座の教文館ナルニア国、4月はジュンク堂書店の吉祥寺店、
5月は新宿の紀伊國屋サザンシアターで。
テーマは「詩を書くこと・詩を選ぶこと」、各回ともお二人の白熱漫談。
詩の深い話も、別れたヨメサンの話もあり、賑わって大好評でした。
ご来場くださった方々にお礼申し上げます。

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