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ときどきのうた [のはらうた]

6月に入ったら、子どもたちから「ときどきのうた」(朝日小学生新聞の一面に週一回掲載)の応募作品が、どさっと来た。昨年まで「のはらうた大賞」をやっていて6月が締め切りだったので、小学校からの団体応募の部厚い封筒が届くことは予想していた。一つの封筒に200も300も入っている。とり出すときにジーンとくる。子どもが詩(のはらうた)を書いたという、そのことだけで胸が熱くなる。
ぼくは編集者を忘れて、のはらむらの長老、ふくろうげんぞうに変身する。目も耳も頭も手もふくろうげんぞうになりきって、子どもがつくる「のはらうた」を読む。

いい詩を見つけるとすぐに紹介したくなるが、朝日小学生新聞をだし抜くわけにはいかない。
そこで5月5日に載った分を紹介しよう。
小学4年の男の子の詩。タイトルは「かにのおうだん」。作者は「ながれつよし」

 あっ さわがに
 ぼくのつめたいおなかを
 ちょこちょこ
 よこぎる
 ながされるなよ
 こけるなよ
 むこうぎしまで
 がんばれよ

なんと作者は、「川の流れ」だ。
おなかは冷たかろうし、そこをちっちゃな沢がにがちょこちょこ横切ったら さぞくすぐったいことだろう。

子どもが「川の流れ」になりきると、詩が生まれる。子どもの心に、詩人が住んでいるのだ。
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